2011年1月21日金曜日

公道で落涙

所用があって、珍しく夕方に仕事を終えた。いつもの帰り道を歩いていたらアキちゃんに出会った。アキちゃんは拾われて来た犬で、今19歳なんだって。連れていたお婆さんは80歳。アキちゃんはもう、耳も聞こえないし目も見えないし、それに足もおぼつかない。二人でビッコを引きながらゆっくり散歩するのよとお婆さんは言った。そうしたらアタシは急に胸がイッパイになっちゃったんだよね。それで泣いちゃった。可哀想たがらじゃないよ。上手く言えないけれど、生きるって凄いことなんだと思ったの。産まれて生きて老いるのは、人も動物も一緒。だけど、長生きしようとかアレコレ足掻いたりしない動物は偉いよね。淡々と今日を生きてるんだもの。アキちゃん、また会えると良いね。アタシはまた泣くかもしれないけどさ。

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