2011年11月11日金曜日

色かけ


水色で、地模様のある無地の着物でした。だいぶ色が褪めたりシミができたりしていました。よみがえらせる方法には、色抜きして白生地に戻し、別の色に染める方法があるけど、ちょっと高くなるんだよね。そこで今回は、色かけに挑戦。
まずは解いて洗い張り。職人さんと、何ヶ月も話し合って、水色が紫になるように色をかけてもらいました。深みのある素敵な色になったね。地紋の菊柄も、クッキリと浮き出たよ。 ちょうどお母様が古希を迎えられると言う事で、紫は長寿を祝う色です。お仕立てをするかどうか迷い中だそうですが、こんな粋なコーディネートはいかが?
K子ちゃんからのご依頼です。 
色かけは、柄のある着物でも大丈夫。ちょっと若くなりすぎたかな。。と思う小紋など、しまい込まずに、色をかけたら見違えてしまうよ。 新しい着物を誂えるよりもずっと安価だし。
このような作業をするためにも、着物にパールトーン加工ってやつをしないでね~。薬品がついてしまうと、均一に染まらなくなってしまうのです。パールトーン加工自体は儲かるので、勧められることが多いと思うけど。断りましょう。毅然と「パールトーン加工はしないでください!」と言いましょう。

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